先日、オンライン業務でお世話になっている東京の得意先の方からある質問をいただきました。「あのさあ、田舎暮らしってすごい良いって聞いたんだけど。。」

私は福岡県に住んでいますが、こんな質問をいただいたのは意外に初めてです。ただ、福岡というところは結構広いもので、同じ県内でも生活のリズムが大きく異なることがあります。

東京の方が想像する憧れの「田舎暮らし」が一体どのようなものなのか分かりませんが、少なくとも福岡に住むのであれば田舎暮らしの方向性をまず決めておくべきです。

田舎暮らしの都会暮らし

まず、田舎暮らしでも都会的な生活を維持したい方は、私が住んでいる福岡市が最も適しています。北九州市でもよいのですが、私は向こうのことはあまり知らないので割愛します。

田舎でも福岡市のような都市部に住みたい方になると、居住方向性がハッキリ言って2タイプに分かれます。それがマイカーを所有するかしないかという部分。

家賃に関して、福岡市はワンルームマンションで考えると、3万円台から6万円台まで実にピンキリです。新幹線の泊まる博多駅周辺や繁華街である天神周辺になると4万円台からが一般的となります。

また、月極の駐車場料金がエリアによって大きく異なり、博多駅周辺であれば1万7千円~2万円代と高めです。一方で鉄道や地下鉄沿線であっても、博多駅から離れると1万円以下でも借りれるところが出てくるでしょう。

つまり、博多駅周辺にできるだけ安く済むことを考えると、マイカーを所有するのを諦めることも選択肢として入ってきます。

所得によってもこの判断は大きく変わってきますが、実際、博多駅周辺に住んでいる方は、公共交通が便利な立地からマイカーなしで生活している方も少なくありません。これは天神周辺であっても同様のことが言えます。

ただ、マイカーがないことは行動範囲が狭まりますので、マイカー絶対派になると市内中心部はあまりおすすめしません

もちろん、博多・天神のような市内中心部でないのであれば、マイカーを持ちながら住居を探すことが十分に可能です。一般的なコスト基準だと、4万~5万円にて家賃および駐車場代を収められるようになるでしょう。

新規就農目的での田舎暮らし

さて、田舎暮らしというと「農業をしたい」という方も多くいるようで、福岡県にも多くの方がそれ目的で転入してきます。ただ、基本的には福岡市への転入はこの時点で可能性がかなり低くなります。

福岡市内に農地はありますが、いわゆる新規就農者が扱える農地はかなり少ないと思ってください。仮にあったとしても取得額が高額であったり、名義変更が困難だったりと農業以前の問題が発生しやすくなるでしょう。

そのため、誰も使っていない遊休地を探すのが一般的で、このパターンだと住居も安くセットで付いてくることが期待できます。福岡県でも遊休地は都市部以外には満遍なく広がっていますので、条件の良いところを地道に見つけていくことが重要です。

遊休地の解消したいエリアでは基本的に働き手の減少が確実となっている事情もあり、本気で腰を据えて農業をしたい新規就農者には手厚い補助を出しているところもあります。

ただ、エリアによって条件が全く異なりますので、いろんなケースに対して時間をかけてチェックして検討することがおすすめです。

それでも、新規就農には各エリアでの習慣や不文律もあって、このことが都会からの移住者に戸惑いを感じさせることもあります。表面的には理解できない事情もあり、新規就農目的での田舎暮らしは失敗ケースも多いので事前チェックを十分にしてください。