仕事柄、中華圏のクライアントと直にコミュニケーションすることも多いのですが、特に台湾に出張するたびに感じることが1つあります。

それは台湾を含めた中華圏では中古車が持てはやされていないということです。

台湾も中国も自家用車そのものへのニーズはかなり高く、日本とは違ってまだまだステータスとして見なされることも多いでしょう。

台湾での中古物の事情

実のところ、私は今まで新車を購入したことがなく、これまで6台くらいの中古車を乗り継いで参りました。

この話を台湾の友人に話したことがあって、全く理解できないという答えが返ってきました。

その理由を尋ねたところ、どうも台湾では中古車のイメージが大変悪く「故障した車」を買うという認識が強いそうです。

中古車を販売する業者はいますが、その管理される中古車の質もかなり悪いということ。このイメージもあって、我々の中古車を買うという行為そのものが信じがたいようです。

しかし、マンションなどの不動産に至っては中古物件も台湾でも人気というか、一定のニーズが存在していますので中古アイテム全般を毛嫌いしている訳ではありません

中国での中古物の事情

同じ中華圏でも中国に行きますと、中古車のイメージは台湾よりもさらに悪くなっています。

中国の場合は販売業者の品質管理にも問題がありますが、それ以上に中古車に乗るという「メンツ」の問題が大きな足かせとなります。

中国人は他人の一度使ったものを所有するというのは面目が立たず、周囲にそういう風に認識されるのが特に耐えられないと言います。

そのため、台湾人よりも新車志向は根強く、結構立派な外車に乗っている方も少なくないでしょう。

ただ、数年前に上海に前の仕事で赴任しているとき、市内の都市高速で日本の某自動車メーカーの90年代の中古スポーツカーがしかも右ハンドルで運転されているのを見て目を疑った覚えがあります。

中国マーケットでは通常購入できない古い型だったので、おそらくよほどの政治的権力者が運転していたのではないかと思ったものです。

珍しいレベルの中古車になると、中国ではビンテージ物として羨望の的を受けたに違いありません。

中古車でも高品質なのは日本だけ

日本人に生まれて良かったと思えることの1つに、今更ながら中古車に最高品質で乗れることが挙げられ、それを巧みに管理する整備工の方には頭が下がります。

現在、東南アジアを中心に日本の中古車の人気が高まっていますが、これも日本の中古車の品質管理の優秀さの賜物なのです。